エアコン豆知識
今やエアコンといえば、一家に一台ではなく一部屋に一台というくらい普及していますが、エアコンの事について、皆様はどの程度知っていますか?
ここのページでは、一般的な家庭用のエアコンの仕組み、クリーニングのタイミング、カビ汚れなど気になる事について詳しく解説をしていきたいと思います。
エアコンの正式名称
では早速ですが、エアコンといいますがエアコンが何の略かはご存知でしょうか?
意外と知らない人も多いのですが、エアコンはエア・コンディショナーと言うのが正式名称になります。
エア・コンディショナーの四文字を取ってエアコンと言うんですね。
ではエア・コンディショナーってどういう意味だと思いますか?
エア・コンディショナーと言うのは簡単に言うとお部屋の中の湿度、温度を調整してくれる機械と言う意味ですね。
次にエアコンがどのようにして、お部屋を暖めたり冷やしたりしているのかをご説明致します。
エアコンの暖めたり、冷やしたりする仕組みついて
エアコンの正式名称についての中でも触れましたが、エアコンはお部屋の湿度、温度を調整してくれる機械です。ではエアコンはどうやってお部屋の湿度、温度を調整しているのか、と言う仕組みをお話いたします。
普段は何気なくエアコンを使っていると思いますが、エアコンがどうやってお部屋を冷やしたり、暖めたりしているのかご存知ですか?
実はエアコンは気化熱を利用して暑い部屋を涼しくしたり、寒い部屋を暖めたりしています。
では気化熱とは一体どんなものでしょうか?
簡単に言うと気化熱とは液体が気体になるときに周辺から吸収する熱の事です。
こんな経験をした事があると思いますが、運動をして汗をかいて汗が乾いてくると冷えて寒く感じた事はありませんか?
それは肌についた汗が蒸発する時に周りの肌の熱を奪うので寒く感じるのです。
では気化熱についてわかった所でエアコンの方に話を戻しましょう。
上の写真に赤い字でアルミフィン(熱交換器)と書いてる部分が非常に重要な役割をしています。
名前の通り、とても薄いアルミから出来ている部品になります。
冷房の場合はエアコンが取り込んだお部屋の空気がアルミフィンを通過して冷えて、冷たい風として出てくるんです。
ではなぜ取り込まれた暖かい空気がエアコンの吹き出し口から出る時は冷えて出てくるのか気になりませんか?
その仕組みを解説致します。
エアコンは部屋の中にある室内機、外に置いてある室外機の二つが必ずセットになっています。
そして室内機と室外機はパイプ(銅管)で繋がっています。
その銅管の中には冷媒(れいばい)と呼ばれる物質(ガス)が入っています。
実はエアコンにとって「冷媒」ガスと言うのが非常に重要な役割を果たしています。
「冷媒」は室内機と室外機の繋ぐ銅管のパイプの中を常に巡回しています。そして冷房を使用した場合、部屋から取り込んだ空気に含まれている「熱」だけを乗っけて行って室外機の方まで移動していきます。
逆に暖房を使用した場合は外の空気を室外機から取り込み、空気に含まれた「熱」だけを乗っけて室内機の方に運んでいきます。
とても分かりにくいので冷房を使用した時の場合を簡単に説明致します。
冷房を使用した場合、「冷媒」は液体の状態で室外機から室内機の方にやってきます。
そして室内機に来た冷媒はアルミフィンで気体の状態に変わります。
この時に先ほど説明した気化熱を利用して、取り込まれたアルミフィン周辺の空気の熱を奪いアルミフィンを冷やすのです。
そして冷えた空気を吹き出し口から出してお部屋を冷やしています。
では持って行ってもらった「熱」はどうなってしまうんですか??
気体になった「冷媒」と運ばれた「熱」は冷媒と別れて室外機から外に排出されます。
「熱」と別れた「冷媒」は室外機で液体になってまた室内機の方に「熱」を求めて向かっていきます。
これがエアコンの冷房の仕組みになります。
普段何気なく使っている、エアコンの仕組みがよく分かりました。
私たちの生活を快適にするためにエアコンは一生懸命働いているんですね!
そうですね、汚れてしまったエアコンでは熱交換率が悪くなってしまうのでお部屋を冷やすのに時間が掛かり、無駄な電気代がかかってしまう原因になるので、エアコンは常に綺麗にしておきましょう。
えぇ〜電気代も多くかかる上に時間も掛かるなんて、汚れてると良い事ないですね。
ん?エアコンから出る風が臭う・・・
家のエアコンはつけるとなんか嫌〜な臭いがするんだけど、どうしてなんですか?
それはずばりエアコンの内部が汚れているからですね!
えぇ〜フィルターとかまめに綺麗にしているつもりだったのにな〜ショックです。
まずはエアコンのフィルターを見てみましょう。
下の写真のように埃はついていませんか?
フィルターの埃は・・・最近さぼってたのでついてます。
それでは次に、エアコンの仕組みについてで、お話したアルミフィンを見てみましょう。
フィルターを外したらそこから見えると思いますので覗いてみて下さい。
アルミフィンに埃が詰まっていませんか?
ここが詰まっていると熱交換率が落ちるのでエアコンクリーニングする一つのポイントになります。
アルミフィンはアルミで出来ていて、柔らかいのですが触ったりすると指を切ったりすることがあるので触るのはやめておきましょう。
うわ〜アルミフィンも汚れています。
それでは最後にクロスフローファンを見てみましょう。
クロスフローファンとはエアコンの風の吹き出し口の奥にある筒状の物です。
フィルター、アルミフィン、そして写真のようにクロスフローファンがよごれているようでしたら、もう赤信号です。
これだけ汚れているとエアコンから出る風は目に見えないカビだらけの風です。
エアコンの負担が多いだけではなく、健康に害を及ぼすかも知れません。
すぐにエアコンクリーニングをされた方がいいですよ。
エアコン内部が汚れているから、臭いがあったんですね。
エアコンが汚れていると健康に害があるなんて・・・恐ろしい・・・お掃除をして綺麗にするまでエアコンは怖くて使えないですね。
特に高齢の方、赤ちゃん、免疫力の弱っている方に影響が出やすいと言われています。
エアコンに生えているカビがどういった影響を及ぼすのか、次にお話致します。
その咳や、だるさはエアコンに生えているカビのせいかも!?
ん?エアコンから出る風が臭う・・でも少しお話がありましたが、エアコンのせいで健康に害を及ぼすことなんて本当にあるんですか?
健康に害を及ぼす場合もあります。
エアコンの暖めたり、冷やしたりする仕組みついて、でもお話をしましたが、冷房時、エアコンは室内の空気を取り込んでお部屋を冷やしています。
そのお部屋の空気を取り込むときにカビ、埃、チリ、ハウスダスト物質など様々なものを吸い込んでしまいます。
そのカビの中には「トリコスポロン」と呼ばれる、真菌のカビがあります。
このカビは吸い込んでいると、咳、発熱、呼吸困難などの症状を引き起こす可能性があります。
エアコンをつけると、咳が出たりするのはもしかして「トリコスポロン」が原因なんですか?
エアコンを使用していると咳が出て、消したりエアコンから離れると咳が出なくなるようであれば、夏型過敏性肺炎と言う症状でトリコスポロンが影響している可能性が高いので、すぐにエアコンクリーニングをされるのと、病院に行かれた方がいいかも知れません。
エアコンクリーニングを頼むタイミングは、ん?エアコンからでる風が臭う・・・を参考にしてみて下さい。