クエン酸 お掃除 効果 使い方

クエン酸の性質を知ろう

今やクエン酸と言えば、テレビでも安心で安全な洗剤として、紹介される事も多いですが、クエン酸とはいったいどういった物かはご存じですか?

 

クエン酸とはレモンやグレープフルーツに含まれる有機化合物になります。
人間が口にする食べ物に含まれている成分なので、人体にも優しく、また環境にもとても優しい成分になります。

 

柑橘系のフルーツを食べた時に、酸っぱさを感じるのはクエン酸の働きによるものです。
クエン酸の性質としては水に溶けやすい酸性の為、ミネラル成分の水垢を溶かす働きがありますので、よくお風呂の鏡の水垢を落すのにも紹介されています。

クエン酸

酸性なので、アルカリ物質の中和や消臭、抗菌にも効果を発揮するのでおトイレの洗剤としても、クエン酸配合の洗剤も多く売られています。
クエン酸はPH値が酸性のためアルカリの汚れを落とすのには向いていますが、タンパク質系の汚れ、つまりレンジフードなどの油汚れを落とすのにはあまり向いていません。

クエン酸の安全性

上にも書きましたがクエン酸はレモンなどにも含まれ、食品の添加物としても使用されていますので、基本的には人体に害のない安全性の高いものになります。

 

天然素材のクエン酸ですが、皮膚に長い時間付着しているとタンパク質の変性を引き起こす為、手荒れの原因になってしまいます。なのでお掃除で使用する時は必ず手袋をつけて着用するようにしましょう。

手袋

また酸性のため、傷口や目に入るとかなりの刺激がありますので十分に気を付けましょう。

 

傷口についた場合は、石鹸でよく洗い流して下さい。目に入った場合はよくお水ですすぎましょう。
痛みが治まらなければ放置せずにすぐに病院に行きましょう。

 

そしてクエン酸水と塩素系の漂白剤(カビキラー)と混ぜるのは絶対にやめましょう!!塩素ガスが出て最悪死に至る場合があります。

NGマン

クエン酸水を使用した後にカビキラーを使用する場合は必ず水でよくすすいで成分を流して、換気をしながら使用するようにしましょう。
少量でも残っていると必ず塩素ガスが発生しますので気を付けて使用して下さい。

クエン酸で効果のあるもの

トイレの尿石、黒ずみ落し

 

トイレの消臭、抗菌

 

アルカリ性の中和

 

電気ポットについた水垢やぬめり

 

鏡や水栓についた水垢

クエン酸で効果が出にくいもの

レンジフードなどの油汚れ

 

ガスレンジの焦げ

 

家具などについた皮脂汚れ

 

天然の大理石(大理石は炭酸カルシウムが主成分なので酸性の洗剤を使用すると発泡して、溶けてしまいます)

 

金属類にも使用すると錆が発生する可能性があります。

クエン酸水の作り方

クエン酸水は作り置きをするのではなく、お掃除をするたびに毎回作りましょう。

 

洗面器などにクエン酸大匙1に対して、45℃から50℃程のお湯500ミリリットルを洗面器などに入れてよくかき混ぜてクエン酸の粉が溶けたらクエン酸水の完成です。
水ではなくお湯でクエン酸水を作る理由は、お水のクエン酸水よりお湯のクエン酸水の方が水垢の汚れを分解する速度が早くなるからです。

 

またクエン酸水で擦っても落ちない汚れには、歯ブラシにクエン酸の粉をつけて直接水垢を擦るのも効果があります。
その際は傷が入らない事を必ず確認してから行いましょう。

 

よくお客様の所で、クエン酸の洗剤では全然水垢汚れが落ちなかったと相談される事があります。
クエン酸はPH値で言えば2から3なので、弱酸性ではなく酸性の部類に入りますが、塩酸よりも即効性がないため、軽度の水垢以外は長い時間放置しないと取れない事の方が多いです。
ですのでクエン酸水で水垢を綺麗に落したい場合は、時間をじっくりかけて水垢を少しずつ溶かしていく根気強さが必要になります。

クエン酸水の効果的な使い方

用意するもの

 

クエン酸水

 

粉状のクエン酸

 

洗面器

 

スポンジ

 

使い古しの歯ブラシ

 

タオル数枚

 

サランラップ

 

以上のものを用意して、洗面器に45℃程のお湯でクエン酸水を作ります。
そして、水垢のついてる箇所にクエン酸水を含ませたスポンジでクエン酸水を塗っていきます。

 

環境に優しいクエン酸ですが、濃度が濃すぎる場合や金属のように焼けやすい素材に何時間も放置すると素材を痛めたり、変色の原因になってしまいますので、
いきなり何時間も放置することはせずに最初は短い時間から様子をみましょう。

 

変色などがないことを確認したら、スポンジで優しく擦ってみます。
水垢がある場合はスポンジで擦ると少しざらざらした感じがあります。
それがなくなりスポンジが引っかからなくなれば、水垢は取れています。

 

薄い水垢は濡れていると見えなくなりますので、水拭きのタオルで洗剤成分をふき取り、その後にから拭きのタオルで拭いてみましょう。
残っている場合は、水垢が浮き出てますので、取れるまで同じ工程を繰り返しましょう。

 

ドライヤーで熱風をあてるとあっという間に乾燥出来ますよ。

 

何度か繰り返しても落ちない場合は、クエン酸を塗った後にラップをして水垢を軟らかくし、更にクエン酸の粉を歯ブラシにつけて擦ってみると取れる事もありますので、傷が入らない事を確認してから、試してみましょう。

お掃除の事でお困りの事があれば何でもお気軽にご相談下さい。

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